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糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)
糖尿病の患者は全国で約700万人と言われています。合併症が恐い病気で、毎年3000人以上の人が糖尿病網膜症により失明していると言われています。(糖尿病網膜症は中途失明原因の上位)
膵臓(すいぞう)で作られるインスリンというホルモンは、糖分をエネルギーに変換します。糖尿病はインスリンの働きが低下して血糖が高くなり、血液の粘性が増します。そのため血管に負担がかかり、傷めやすくなります。網膜は細かい血管が集中しているため、高血糖の影響を受けやすいのです。
糖尿病網膜症は次のような段階で進行します。
- (1)単純(たんじゅん)網膜症
- 毛細血管の一部にコブが生じて、血管から血液が染み出す。
- (2)増殖前(ぞうしょくぜん)網膜症
- さらに進行すると血管が詰まり、血液が流れていない虚血部分が生じて網膜が腫れる。
- (3)増殖(ぞうしょく)網膜症
- 虚血部分に酸素や栄養を送るため、新生血管(しんせいけっかん)が伸びてくる。この新生血管は極めてもろく、網膜表面に出血を起こす。
増殖網膜症の段階が進むと、新生血管は硝子体の中にも及んで大出血したり、異常な増殖膜を作って網膜を引っ張って網膜剥離を起こします。
治療
初期の段階では血糖をコントロールすることで、血液や血管の状態を改善します。新生血管、浮腫(ふしゅ)〔=むくみ〕に対処するためには、網膜にレーザー光を照射する光凝固を行います。
病気が硝子体にまで進んだ症例や、網膜剥離を起こしている場合は、硝子体切除術によって濁った硝子体を吸引して透明なものに置き換えます。また、膜に引っ張られている網膜剥離を修復します。
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