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検査と治療法 > 治療法 > 屈折矯正手術

Wavefront-LASIK(ウェーブフロントレーシック)

Wavefront-LASIK(ウェーブフロントレーシック)は、従来のLASIK(レーシック)をさらに進化させた術式です。

術式そのものは従来のLASIK(レーシック)とほとんど同じですが、収差と呼ばれる光の歪みを測定し、それを打ち消すようにエキシマレーザーを照射することで、これまで測定・矯正できなかった"不正乱視"も矯正することが可能となりました。

従来のLASIK(レーシック)でもほとんどの近視や乱視を矯正することができます。
Wavefront-LASIK(ウェーブフロントレーシック)は、視力だけではなく、見え方の質にこだわった手術といえます。

収差とは?

一点に集まっているようでも・・・微妙にズレている(収差)

虫眼鏡で太陽の光を集めたことはありますか?

1点に集まったように見えても、本当は光が通る位置や角度、波長の影響を受け、光の束が微妙にズレています。このズレのことを収差といいます。理想の光学系は、収差がなく1点に集まる状態です。

ウェーブフロント解析装置

術前・術後のウェーブプリント

ウェーブフロント解析装置は瞳孔全体の広い範囲にシート状の光を入れ、網膜に跳ね返って出て行く様子を波面に置き換えて測定します。これにより不正乱視の原因とされている、眼の組織(角膜、水晶体、網膜等)の凹凸を測定する事ができます。このデータはウェーブプリントと呼ばれる画像で表現されます。ひとそれぞれ違う為、「眼の指紋」と呼ばれています。

ウェーブフロント解析装置

術前検査の際、ウェーブフロント解析装置で収差を測定してその人の眼にあわせたエキシマレーザーの照射パターンを決定します。

照射軸が中心に固定されている従来方式とは違い、測定した収差を打ち消すように照射径・照射軸をさまざまに変化させたオーダーメイドの手術といえます。

従来のLASIK(イメージ)ウェーブフロント(イメージ)

IR(虹彩紋理による補正システム)

虹彩には人それぞれに異なる

術前に座位(座った姿勢)で収差を測定し、仰向け姿勢で手術を行います。また、手術装置のライトによって瞳がやや縮んだ状態で手術を行うことになります。

仰向けの際の眼球は座っているときと比べると、わずかに(約2℃くらい)外側へ回転しています。(眼球回旋)
さらに、瞳が開いているときと縮んでいるときの瞳孔の中心はわずかにずれるのが普通です。

IR(虹彩紋理による補正システム)は、収差を測定するときと手術を行うときに、それぞれ赤外光カメラで虹彩の紋理を撮影し、それらを照合してレーザーを照射する角度を調節します。

Wavefront-LASIK(ウェーブフロントレーシック)のような精密な照射の場合、これらのわずかなズレをも補正して手術ができれば、さらに治療の精度が向上につながります。

※日本では16台が導入(2005年7月時点)

Wavefront-LASIK(ウェーブフロントレーシック)のメリット・デメリット

  • メガネ・コンタクトレンズや、従来のLASIKでは矯正できなかった不正乱視も矯正することができる
  • 測定・矯正範囲が広いため、従来のLASIKよりも夜間視力の向上が期待できる
  • 角膜の厚さが十分でなかったり、近視・乱視が強くてレーザーで切除する量が多い人は受けられないことがある(従来のLASIKよりも切除深度が深いため、適用範囲が限られてくる)

Epi-LASIK(エピレーシック)と組み合わせることでより効果が期待できるといえます。

よくある疑問、不安

【その1】 フラップ(ふた)はキチンとくっつくの?

フラップ(ふた)と角膜の間の水分による表面張力に加え、角膜の内側にある角膜内皮細胞の働き(ポンプ機能)によって常に内側に向かって吸引されているため、縫合しなくても問題ありません。

むしろ縫合することで眼球に歪みが生じ、乱視が発生するなど術後の視力に影響することがあります。(眼手術すべてにいえることです)

一度吸着したフラップ(ふた)は多少の力が加わっても簡単にズレることはありません。

しかし術後早期に目をこするなど、外部からの強い刺激によってフラップ(ふた)がズレる可能性があるので、就寝時は保護用ゴーグルをするなど医師の指示を守ることが大切です。

万が一ズレてしまった場合は、早急にフラップ(ふた)を適切な位置に戻す必要がありますので、すぐに医師に連絡するようにしてください。

角膜上皮だけを薄く剥離しているLASEKやEpi-LASIKなどの場合、徐々に角膜上皮が再生され1週間程度で新しい上皮に置き換わるとされています。

【その2】 手術中は眼を動かしたらダメ?

緻密な術前検査と手術が術後の視力に影響します。手術中は眼の前にある赤いランプをしっかりと見つめ、眼球を動かさないようにしてください。

とはいえ、人間は緊張すると意識をしなくても多少は眼球が動いてしまうものです。

新しい手術装置には"アイトラッカー"と呼ばれる追尾装置が搭載されています。これにより、瞳孔の動きを自動的に認識して眼球の動きを追尾しながらレーザーを照射します。

また、あまりにも眼球が動いてしまった場合は機械の安全装置により、レーザーの照射がストップします。

「絶対に眼を動かしてはいけないんだ!!」と意識しすぎる必要はありませんが、良好な結果につなげるためにも手術中は眼球を動かさないようにしてください。

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